研究課題
基盤研究(C)
小胞体ストレス経路は、虚血、活性酸素など小胞体内環境変化を起こす種々の刺激により活性化されるが、肝疾患における小胞体ストレスの関与を明らかにすることが本研究の目的である。小胞体ストレスタンパクのひとつであるCHOPの欠失は肝障害を軽減させることによって胆汁鬱滞による肝線維化を抑制することが明らかにされた。また、肝障害および肝発癌とともにCHOPの発現は亢進していることがヒト肝癌切除標本を用いて明らかにされた。さらに、もうひとつの小胞体ストレス経路のひとつであるJNK を阻害することによりラット肝癌の発癌進展を抑制できることが明らかにされた。以上より今後は、小胞体ストレス制御による肝発癌、進展予防が期待される。
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Hepatology 49(6)
ページ: 1944-53
Am J Physiol 294(2)
ページ: G498-505