研究概要 |
HSP70 mRNA導入樹状細胞療法第I相試験を行った。切除不能/再発肝細胞癌患者を対象とし、投与樹状細胞の1回投与量(個数)を、1x10^7, 2x10^7,3x10^7の3段階で行った。安全性(JCOGの毒性判定基準)と有効性(Resist)について検討した。 第一段階投与量(1x10^7個)の3例では、grade III,IVは認めず、1例にCRを認めた。 第二段階投与量(2x10^7個)の3例では、grade III,IVは認めなかった。1例にCRを認めた。 第三段階投与量(3x10^7個)の1例目で安全/効果判定終了後に肝膿瘍をきたした。抗生剤にて軽快した。経過観察終了後に生じた反応であり本治療とは無関係と判断したが、安全性を確保する目的で3症例を追加し、第三段階は計6例を行うこととした。現在、第4症例まで行った。また本治療による免疫学的効果を検討した。
|