研究課題/領域番号 |
20591615
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
水口 徹 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30347174)
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研究分担者 |
平田 公一 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
三高 俊広 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50231618)
目黒 誠 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50448601)
川本 雅樹 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70404605)
中村 幸雄 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50516648)
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キーワード | 自己組織化 / 生体機能利用 / 移植・再生医療 / 応用動物 / 再生医学 |
研究概要 |
ハイブリットキメラ動物の作製に必要なドナー細胞としてヒト小型肝細胞は正常の肝組織が必要である。従来の開腹手術での採取は、大きな創部のために術後の運動機能障害や感覚異常をきたす事もあり、手術後の日常活動に一定期間の制限をきたす事が大きく、早期の社会復帰を目指した手術法の確立が望まれていた。本研究では、腹腔鏡下手術で肝切除術を可能にし、最低限度の創部で罹患組織の摘出とドナー細胞の採取を安全に施行するために、肝臓の流入血を気腹下に制御する遮断装置を考案・開発し特許の申請を行った。これに伴い、肝切除術の術式は開腹肝切除術や腹腔鏡補助下肝切除術に加えて完全腹腔鏡下肝切除術が可能になった。術後は退院までの回復期間が従来の10日から5日程度と飛躍的に短縮され、その後の社会復帰も短縮し創部痛もほとんど認められなくなった。今回の開発に伴い、これまでに報告された開腹手術を腹腔鏡手術の術後成績のメタ解析を行い、同時に検出力解析を併用し、検証と確認を行った。結果として、手術時間は有意差を認めないが最近の腹腔鏡下手術では短縮傾向にあり、出血量は腹腔鏡下手術で有意に少ないもののヘテロジェナイエティーを認め、術後合併症と在院日数は腹腔鏡下手術で有意に減少・短縮していた。aエラーを0.05とした検出力80%以上の結果をいくつかの結果で認めたものの多くは70%台もしくはそれ以下であり、症例集積が望まれたことを報告した。
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