• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

肝内胆管癌組織に発現する細胞外マトリックスの機能解析とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 20591617
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

宇山 直樹  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70402873)

研究分担者 藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30252018)
平野 公通  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90340968)
キーワード肝内胆管癌 / 間質 / 線維芽細胞 / コラーゲン / 相互作用 / 受容体
研究概要

肝内胆管癌組織内の豊富な間質は、多種の細胞外マトリックスによって構成され、癌細胞の機能に影響を及ぼすと考えられている。細胞外マトリックスの一つであるコラーゲンは現在20種類以上報告されており、数種類のグループに分類されている。我々は、今までに不溶性の線維を形成し、組織の構造を支える(1)Fibril Collagens及び線維状のマトリックス成分に結合し、作用を制御している(2)FACIT Collagens(Fibril Associated Collagens with Interrupted Triple Helices Collagens)の発現及び発現差を肝内胆管癌組織及び非癌部組織において免疫組織学的に検討してきた。これらの中で癌細胞に強く発現を認めたCollagen Type Vの役割について検討したが、癌細胞の増殖能及び浸潤能に明らかな関与は認めなかった。また、肝内胆管癌組織及び細胞にコラーゲンの受容体であるIntegrin Beta1及びDDR1の受容体発現を認めた。これらの受容体の癌細胞における遺伝子発現をSiRNAを用いて抑制したところ、Integrin Beta1の遺伝子発現抑制は癌細胞の増殖能及び浸潤能に影響しなかったが、DDRIの遺伝子発現抑制は癌細胞の増殖能及び浸潤能を増加させた。また、Integrin受容体下流に存在するFAKに対する阻害剤をもちいた実験では、肝内胆管癌細胞株の増殖能は上記薬剤によって抑制され、FAKが癌細胞の機能制御に関与している可能性が証明された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 肝内胆管癌線維化領域に存在する線維芽細胞の免疫組織学的検討2010

    • 著者名/発表者名
      宇山直樹
    • 学会等名
      第14回日本肝臓学会大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2010-10-14
  • [学会発表] 小分子FAK阻害剤による肝内胆管癌機能制御2010

    • 著者名/発表者名
      宇山直樹,飯室勇二,今村美智子,近藤祐一,鈴村和大,佐竹真,吉田康彦,杉本貴昭,麻野泰包,斉藤慎一,王孔志,岡田敏弘,平野公通,黒田暢一,山中潤一,藤元治朗
    • 学会等名
      第110回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2010-04-08

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi