研究概要 |
肝内胆管癌組織の免疫染色では、癌細胞にコラーゲンV IX,XII,XIV,XVIの発現を認め、間質にはコラーゲンI,III,V,XIIの発現を認めた。また、肝内胆管癌細胞株および癌組織より分離した線維芽細胞の免疫染色においても同様の結果を得た。また、Fibril Collagenの受容体と考えられるDDR1及びIntegrin beta1受容体の発現を癌細胞及び線維芽細胞に認め、Integrin受容体の下流に存在するFAKも肝内胆管癌組織に認めた。FAKの阻害剤を用いた実験では肝内胆管癌細胞株および線維芽細胞の増殖能および浸潤能が有意に抑制された。以上よりFAKは癌組織の機能制御に重要なmoleculeであると考えられた。
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