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2008 年度 実績報告書

膵臓がんの発生・進展とDNA修復機構異常との関与

研究課題

研究課題/領域番号 20591619
研究機関群馬大学

研究代表者

鈴木 秀樹  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20322018)

研究分担者 和田 渉  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (60455962)
田中 司玄文  群馬大学, 医学部, 助教 (30251094)
浅尾 高行  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40212469)
中島 政信  群馬大学, 医学部, 助教 (40451710)
桑野 博行  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90186560)
キーワード膵臓癌 / DNA修復遺伝子 / MSH2 / ATM / H2AX / MSH2
研究概要

以前、我々は、染色体欠失にはDNA修復機構の経路が関与しており、その分子機構の異常を明らかにすることで膵臓癌の発生、進展のメカニズムを推定することが可能であることを示している結果を得た。今回、我々は膵臓癌の発生と進展をDNA修復異常の観点から追及する。膵臓癌細胞におけるDNA修復遺伝子の発現と局在を明らかにし、実際の症例の予後、stage、化学療法への反応性にどのように関与しているか追及する。具体的にはH2AX、MSH2、ATMの各遺伝子についてみていくことにする。(1)膵臓がん臨床症例の腫瘍部の切片標本を作製し、DNA修復遺伝子およびそれに関連した遺伝子の抗体を使用して免疫組織染色を施行して、膵臓がん組織・細胞内のそれらの遺伝子の局在を明らかにするため免疫染色にて検討した。H2X、γH2AX、hMSH2、p53、ATM抗体を使用し、抗体の濃度、賦活化など条件を細かく設定中。多重染色する予定だったがうまくいかないため、連続切片での検討とし、解析中。(2)同様の標本を利用して腫瘍のmRNAおよび核抽出液または細胞質抽出液を採取し、RT-PCR法またはウェスタンブロット法にてそれぞれの遺伝子産生物の発現量を明らかにするため、SampleをデータシートにまとめmRNAを抽出、また核、細胞質抽出液も回収中。回収終了次第、PT-PCRを行い遺伝子産物の発現量を確認する予定。(3)同様にして腫瘍のDNAを抽出し、これらの遺伝子の変異・欠失などを検索するとともに、DNAの構造自体がそれらの変異・欠失に影響をおよぼしているかどうかを明らかにするため、(2)と同様DNA抽出中。それぞれの症例の予後・組織型・放射線化学療法への反応性などの情報を収集し、相関を検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Nuclear beta-catenin expression at the invasive front and in the vessels predicts liver metastasis in colorectal carcinoma.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki H. Masuda N. Shimura T. et al.
    • 雑誌名

      Anticancer Res. 28(3B)

      ページ: 1821-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Diagnostic usefulness of FDG-PET for malignant somatostatinoma of the pancreas.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki H. KuwanoH. Masuda N. et al.
    • 雑誌名

      Hepatogastroenterology 55(85)

      ページ: 1242-5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Laparoscopic partial liver resection for hepatocellular carcinoma in liver cirrhosis.2008

    • 著者名/発表者名
      Suzuki H. Shimura T. Suehiro T. Araki K.et al.
    • 雑誌名

      Hepatogastroenterology 55(88)

      ページ: 2228-32

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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