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2010 年度 実績報告書

膵癌の新規腫瘍マーカーApoC-1蛋白の機能解析-分子標的療法開発へ向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20591620
研究機関千葉大学

研究代表者

須田 浩介  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (50400908)

研究分担者 木村 文夫  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (70334208)
吉富 秀幸  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60375631)
高野 重紹  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20436380)
宮崎 勝  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70166156)
キーワードApoC-1蛋白 / Protein Chip System / 膵癌細胞株 / 膵癌発育進展
研究概要

膵癌患者術前術後のProteinChip System解析で得られた蛋白比較(Serum protein profiling)により見出され、同定された膵癌特異的蛋白であるApoC-1蛋白が膵臓癌の増殖・進展にどのように携わっているかを解明するために、ApoC-1蛋白を発現する膵癌細胞株に対しsiRNA(short interfering RNA)を用いてApoC-1mRNAを特異的にknock downし、細胞増殖能、細胞浸潤能に及ぼす効果を検討し、更にその効果を発現するに至るメカニズムを受容体細胞内シグナル伝達系を検討することにより分子レベルで解明をめざしている。
ApoC-1の膵癌発育進展における機能解析を行うため、膵癌細胞の増殖への関与について検討している。ApoC-1蛋白の発現をWestern blot法にて確認した4種類の膵癌細胞株を用いApoC-1特異的siRNAを2種類のoligoを使用し、Lipofectamine TM 2000 reagentをtransfection reagentとしてoligonucleotideとmixtureしたものを細胞内にtransfectionすることでApoC-1発現を抑制し、MIA PaCa II、AsPC-1においてApoC-1を抑制すると有意に細胞増殖能が低下することを見出し、膵癌細胞のApoC-1発現抑制によるapoptosisおよび細胞周期への関与を明らかにした。今後、さらなる研究にて膵癌に対する分子標的薬開発への一歩を目指している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Increased circulating cell signalling phosphoproteins in sera are useful forthe detection of pancreatic cancer.2010

    • 著者名/発表者名
      Takano S, Miyazaki M, et al.
    • 雑誌名

      Br J Cancer

      巻: 103 ページ: 223-231

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 膵癌におけるApoC-1の増殖への関与と臨床的意義2010

    • 著者名/発表者名
      高野重紹
    • 雑誌名

      肝胆膵

      巻: 611号 ページ: 91-97

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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