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2009 年度 実績報告書

膵癌のジェムシタビン効果を増強させるMMKY-01の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591632
研究機関佐賀大学

研究代表者

北島 吉彦  佐賀大学, 医学部, 講師 (30234256)

キーワードMMYK-01 / ジェムシタビン(GEM) / RRM1 / GEM耐性株 / TGF-β / アポトーシス / DNAアレイ
研究概要

本研究は、抗アレルギー剤、MMYK-01が膵臓癌細胞株に対するジェムシタビン(GEM)感受性を増強する機序をin vitroおよびヌードマウス皮下腫瘍モデルを用いて解明することを目的とし、研究を開始した。本年度は、膵臓癌細胞から胆嚢癌細胞株に対象を変更し研究を継続した。また、MMYK-01の有する膵癌細胞のGEM感受性増強効果に関する論文をpublishすることができた。
(結果)GEM耐性胆嚢癌細胞株(GB-d1R)を用いてMMYK-01のGEM感受性効果を解析した。GB-d1RのRRM1発現は親株(GB-d1)に比し、100倍以上の発現増強を呈し、RRM1がGEM耐性に直接関与することを示唆した。さらに驚くべきことにGB-d1RはGB-d1親株に比し、MMYK-01単独により強力にアポトーシスを誘導される事を見いだした。この興味深い現象を解析するためTGF-βに着目した。まず、MMYK-01はGB-d1とGB-d1RのTGF-β分泌を抑制した。MMYK-01は親株であるGB-d1の増殖を濃度依存性に抑制する効果を示した。親株のMMYK-01による増殖抑制効果は、TGF-β添加によって抑制された。この際、MMYK-01によるRRM1発現抑制は緩和された。一方、GEM耐性株GB-d1RのMMYK-01によるアポトーシス誘導は、TGF-β添加では緩和されなかった。また、RRM1発現にも変化が見られなかった。これより、MMYK-01のGB-d1Rに対するアポーシス効果はTGF-βシグナルに関与しないことが示唆された。現在、MMYK-01無添加および添加したGB-d1RよりRNAを調整後cDNAに変換、アレイ解析を行った。このデータ解析を行い、22年度にはMMYK-01のGB-d1Rアポトーシス作用解析に繋げたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Tranilast strongly sensitizes pancreatic cancer cells to gemcitabine via decreasing protein expression of ribonucleotide reductase 12010

    • 著者名/発表者名
      M Mituno, Y Kitajima, at al
    • 雑誌名

      International Journal of Oncology 36

      ページ: 341-349

    • 査読あり
  • [学会発表] GEM耐性胆道癌細胞株におけるTranilastのapoptosis誘導作用の検討2009

    • 著者名/発表者名
      橋口和義、北島吉彦, 他
    • 学会等名
      日本消化器癌発生学会
    • 発表場所
      オリエンタルホテル広島
    • 年月日
      2009-11-27

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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