研究課題/領域番号 |
20591642
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齋木 佳克 東北大学, 病院, 講師 (50372298)
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研究分担者 |
川本 俊輔 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20400244)
田林 晄一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90142942)
芳賀 洋一 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (00282096)
松永 忠雄 東北大学, 大学院・医工学研究科, 助教 (00396540)
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キーワード | マイクロ・ナノテクノロジー / 酸素飽和度 / 充実性臓器 / マイクロフォトディテクター / 光ファイバ |
研究概要 |
昨年度からの継続研究として、深部充実性臓器の酸素飽和度を直接的、かつ、持続的にモニタリングできるシステムの開発を目的とし、光ファイバを搭載した新規カテーテル先端にマイクロフォトデテクターを実装する新規デバイス試作品を改良した。試作デバイスが完成した後、S/N比の向上とクラッタ成分除去のためのシステム改良を行った。 深部臓器の代表として、まず脊髄における表面の酸素飽和度を測定し記録することを優先課題に設定し、外部回路ユニットの構成要素を再検討した。light emitting diod : LEDから発光し脊髄表面の反射光をreflection modeでphotodetectorにより受光するために、脊髄からの微弱信号を分離し増輻するための統合化されたデジタル信号アルゴリズムを修正する必要が生じた。平成22年度はその修正に取り組む。 上記と平行して、実際の光ファイバを含めたセンサユニットをカテーテルに載せて髄腔内に挿入することをsimulationする準備を進め、大動物(イヌ)を用いた動物実験を行った。気管内挿管全身麻酔下に仰臥位をとり腰部背側から正中に縦切開をおき、椎体棘突起と椎弓を切除し、硬膜外腔を露出した上で、髄腔内へ穿刺用針を刺入し細径のカテーテルを挿入する技術的習熟を図った。脆弱な脊髄組織と周囲の血管網を損傷しないために、一定量の人工髄液を髄腔内注入した上で穿刺することを考案し実施した。髄腔内圧を上昇させ過ぎずに、かつ、安全に髄腔に刺入するためのさらなるデバイスの工夫を行う。
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