研究概要 |
【摘出した第2~第5腰髄の免疫・組織学的検討】 組織標本はH&E染色を行い,脊髄前角の神経細胞のnecrosisの有無,炎症細胞/貪食細胞浸潤の程度を観察した.また,各群間での神経細胞内のeNOSの発現の程度を,免疫染色法を用いて評価した Groupl:38℃の生理食塩水(5ml/kg),Group2:4℃の生理食塩水(5ml/kg),Group3:4℃のFasudil(0.1mg/kg)+生理食塩水(Total 5ml/kg) (1)正常神経細胞数 Group3はgroup1(P<0.01)およびgroup2(P<0.05)と比較し,有意に正常神経細胞数が多かった (2)脊髄前角内への浸潤細胞数 Group3はgroup1(P<0.001)およびgroup2(P<0.001)と比較し,有意に浸潤細胞数が少なかった (3)神経細胞内eNOSの発現 Group3では他のgroupと比較し,術後24時間の時点でもeNOSが多く発現する傾向が認められた
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