ラット肺傷害モデルでの研究 腎不全肺傷害モデルを作成した。ラットを麻酔科に左右腎動脈を結紮して、24時間後と48時間後に採血し、屠殺して肺を摘出し、肺胞水分クリアランスを測定した。血清BUN、クレアチニンは時間経過に伴って上昇し、BUN値は100mg/dl、クレアチニンは8mg/dl以上に上昇した。肺胞水分クリアランスは増加した。β交感神経刺激薬により肺胞水分クリアランスは亢進した。肺を摘出し標本を作製した。その標本で、β受容体、アクアポリン1、3、5を免疫染色中である。また、肺のmRNAを抽出しており、β受容体の発現、アクアポリンの発現を測定中である。 ヒト切除肺でのモデル ヒト切除肺でのアクアポリンの機能を研究するため、肺癌のため切除した肺でアクアポリン1、3、5の発現を研究した。その結果は肺癌の組織型の違いによりアクアポリンの発現に相違があり、癌細胞の分化、浸潤増殖、転移に水分クリアランスの因子であるアクアポリンが重要な役割を果たしていることが示唆された(英語論文投稿中)
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