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2010 年度 実績報告書

アガツトンスコアを基準とした頸動脈プラークの網羅的遺伝子発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591692
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

片野 広之  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30295612)

キーワード頚動脈狭窄症 / 頸動脈内膜剥離術 / 頸動脈ステント留置術 / 頸動脈プラーク / 石灰化 / アガツトンカルシウムスコア / マイクロアレイ / 遺伝子発現
研究概要

64列multidetector CT(Siemens Definition)を用いて頸動脈狭窄症患者の術前の病変のDICOMデータを得、3D-Workstation soft Aquarious^<[O!R]>(Terarecon)を用いてCT画像を再構成しデータ処理しアガツトンスコアを算出した。頸動脈内膜剥離術によって摘出された標本を処理、組織標本(HE染色)と3DCTA画像所見を参照して、データ処理で得られた数値と比較検討し、石灰化を正確に評価した。とくに微小な石灰化についても組織画像を画像処理し占有度を計算し、これらの結果からカルシウムを基準にしたプラークの定量的分類を行った。新たに行われた頸動脈内膜剥離術によって摘出された標本のmRNAを抽出し、比較する各々のサンプルを逆転写時にCy3, 5で標識しcDNAを合成して数万種類の遺伝子をアレイ化したスライドガラス上でハイブリダイゼーションさせ、各スポットの蛍光強度を蛍光スキャナーで検出した。これらについGene tip expression array解析を行い、ARR, CEL, CHPのraw dataとsingle array analysisとしてのシグナルデータを得た。アガツトンスコア100を基準として6検体について1:1の比較解析を行ったところ、慢性炎症に関する遺伝子等について共通して2倍以上の変動がみられた。とくに、石灰化の強い頸動脈プラークでは炎症関連遺伝子であるNFAT1, ADAMTS1, Angptl4の発現が有意に多く、Angptl7の発現が抑制傾向にあった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文]2011

    • 著者名/発表者名
      Katano H, et al
    • 雑誌名

      Advances in Medicine and Biology

      巻: 29(印刷中)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      Katano H, et al
    • 雑誌名

      World Neurosurgery

      巻: 73 ページ: 147-154

    • 査読あり
  • [学会発表] 頚部頚動脈狭窄症治療~石灰化の視点からの再考2010

    • 著者名/発表者名
      片野広之, ほか
    • 学会等名
      第69回日本脳神経外科学会総会
    • 発表場所
      福岡(福岡国際会議場)
    • 年月日
      2010-10-27

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公開日: 2012-07-19  

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