• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

悪性グリオーマにおけるWntシグナル活性化の検討と診断・治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20591716
研究機関鹿児島大学

研究代表者

平野 宏文  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00264416)

研究分担者 岸田 昭世  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50274064)
有田 和徳  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90212646)
湯之上 俊二  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404478)
キーワードWnt / Frizzled / グリオーマ / 低分子標的薬
研究概要

Wnt1-16の発現を293T(腎尿細管上皮由来),AM-1(歯原性腫瘍由来),sw480(大腸癌由来)とグリオーマ由来のU251, U105, G24Mで定量PCRで比較したところ,Wnt5aは全ての細胞で発現が多く,グリオーマでは他にG24MでWnt2が高かった.また,グリオーマ由来の細胞4種類でMMP2とMMP9を測定したところグリオーマではMMP9の発現は少なく,MMP2の発現が高かった.
一方で低分子標的薬であるバンデタニブ,ソラフェニブ,エルロチニブ,スニチニブ,ゲフィチニブをU251に24時間作用させた場合,Wnt5aの発現は全体的にコントロールに比較し低下した.特にバンデタニブ,ソラフェニブでその低下が大きかった.G24Mにバンデタニブ,ソラフェニブを作用させた場合,Wnt5a, Wnt5b, Wnt9a, Wnt10a, Wnt10bの発現は共に低下したが,Wnt3aでは発現がコントロールと変わらず,Wnt11ではコントロールより上昇していた.これらの低分子標的薬は,細胞の運動を低下させる作用が強い薬剤であることが同時に観察されている.Frizzled(Fz)の発現はU251, U105でFz6が高く,G5Mでは,Fz2, Fz6が高く,G24MではFz1, Fz2, Fz7が上昇していた.
このように,グリオーマにおけるWntファミリーには発現の偏りがあるが,主要なWntの低下と細胞活動性の低下はリンクしていることが確認された.

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi