研究概要 |
本申請では当研究組織が開発,改良を行ってきた人工椎間板研究の最終段階としての頚椎・腰椎人工椎間板の臨床応用を行い、その有効性と安全性を確認する。さらにこれを踏まえた第2段階として、近年の組織再生技術と高強度生体内吸収性材料を応用した新規ハイブリッド型再生椎間板の基礎開発を目的としている。平成21年度は再生椎間板の足場としての可動性を有するScalloldについての材料の検討と試作を行った。細胞移植の足場として生体内吸収性材料を特殊繊維化し、これを三次元立体織物形状に採型した。可動性と支持性の均衡を得るために、圧縮-引っ張り、捻り試験と疲労試験を行い、至的な繊維密度、配向比、繊維方向を検討し、調節を加えた。足場のデザインとして、三次元立体織物形状の他にも人椎間板を模擬した層状構造、材料についても生体適合性の良い各種非吸収性材料についての検討も同時に進めている。
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