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2008 年度 実績報告書

映像によるイメージトレーニングが大脳皮質及び脊髄前角細胞興奮性に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 20591745
研究機関高知大学

研究代表者

谷口 愼一郎  高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (00304676)

研究分担者 石田 健司  高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (10274367)
牛田 享宏  愛知医科大学, 医学部, 教授 (60304680)
キーワード神経科学 / 生理学 / 脳・神経 / リハビリテーション
研究概要

昨年度は本研究の初年にあたり、まず、イメージトレーニングが強制安静後の脊髄前角細胞の興奮性や脳活動に及ぼす影響について検討した。健常人のボランティアを対象として実験に先立ち左手母指外転筋(APB)に表面電極を設置しAPBを収縮させるようにイメージし意識する練習を行った。F波は安静前と3時間安静後に記録し、3時間安静後は3T MRI装置でfMRIを記録した。3時間強制安静中には、被験者にAPBを収縮させるようにイメージさせ(実際にはAPBは収縮させない)、APBが収縮していないことを表面筋電図でモニターし確認した。F波の出現率(%)と振幅(μV)の経時的変化は、安静前(69.6%,141.1μV)→安静3時間後(68.3%,138.2μV)であり有意な変化を示さなかった(p>0.05)。当初はMRI撮像中にビデオあるいはイメージ画像を見ながらタスクを行う予定であったが、先行実験で血流増大部位が視覚野からひろがるように分布する結果他の部位とのコントラストが悪くなり評価に影響するとの判断からfMRI撮像中は映像を見ながらタスクを行わずAPBを収縮させるようにイメージさせるだけにした。また、頚髄fMRIの評価を試みているが、頚髄部における髄液拍動や頚動脈の拍動があること、頚椎MRI用コイルを使用してもコイルと頚部気道周囲との隙間に空間があり空気によるアーチファクト、などに起因するMRI画像の歪みが問題となっていた。この問題に対して頚部周囲に間隙ができないように工夫することによりアーチファクトの減少させることが可能となりより鮮明なMR画像を撮像できるようになった。機械的な痛み刺激に対する頚髄の反応は鮮明な画像を効率に撮像可能になっているが、痛み刺激以外の刺激に対する軽髄の反応については未だ不安定なことが多く、今後更なる検討が必要と考えている。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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