研究課題/領域番号 |
20591759
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
下瀬 省二 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (30304439)
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研究分担者 |
久保 忠彦 広島大学, 病院, 講師 (70397959)
松尾 俊宏 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 寄附講座助教 (90397977)
越智 光夫 広島大学, 病院, 教授 (70177244)
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キーワード | 磁性体リポソーム / 多血小板血漿 / 人工骨 / 細胞増殖因子 / 骨再生 |
研究概要 |
本研究の目的は、磁性体リボソームによる標的治療と細胞増殖因子を豊富に含む多血小板血漿(platelet rich plasma:PRP)を組み合わせ、大きな骨欠損に対する骨の再生誘導を行うことである。 標的治療の担体として、作製した多血小板血漿(PRP)封入磁性体リポソームのPRPとマグネタイトの比率の調整を行い、作製したPRP封入磁性体リポソームの封入率と粒子径の測定を行った。また、骨再生の効果を検討するため、ラットの大腿骨骨幹部に5mmの骨欠損を作製し、髄内釘として1.0mmKirschner-wireを挿入後、1.0mmKirschner-wireで近位骨片と遠位骨片を架橋固定し骨欠損ラットを作製した。 作製した骨欠損ラットは無治療の場合、架橋形成が見られないことを確認した。人工骨充填のみでPRP封入磁性体リポソームを投与しない群で骨の再生を検討した。人工骨充填およびPRP封入磁性体リポソームの局所投与群と人工骨充填およびPRP封入磁性体リポソームの局所投与に外磁場で磁力を60分間作用させる群とで骨の再生を比較検討し、外磁場による標的治療の効果を検討中である。 また、骨再生の評価は以下の3つの方法で行っている。単純X線学的評価として治療後9週間、毎週1回X線を撮影し、骨形成を評価する。2)組織学的には、治療9週後にトルイジンブルーで染色し、骨形成を評価する。3)力学的評価には、トルク計測器で力学的強度を評価する。これらの結果を順次、統計学的に検討している。
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