研究概要 |
正常の骨-靭帯付着部の構造を再現するため、以下の3つの実験を計画した。 (1)実験1:胎生期発生~出生後器官形成過程における骨-靭帯移行部の組織学的検証。妊娠ラットを用いて、胎生期の軟骨原基からACL/PCLが独立していく過程を妊娠・出生週数ごとに免疫組織学的に観察する。 (2)実験2:骨孔をあけない靭帯再建術の実験。日本白色家兎を用いて、脛骨の靭帯付着部中央に移植腱の直径で皮質骨のみを研磨除去し、そこに、同側より採取した半腱様筋腱を2つ折りとして、数本の糸で独自の方法でpullout固定とする。術後2,4,8週、3.6,12ヶ月で屠殺し免疫組織学的に観察する。 (3)実験3:実験1の結果より予想される必要な因子を実験2の靭帯再建モデルに導入する。
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