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2009 年度 実績報告書

ウイルス工学を応用した肉腫標的医薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20591772
研究機関地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病セン

研究代表者

山村 倫子  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病セン, 主任研究員 (50342994)

研究分担者 高橋 克仁  地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), 部長 (40211338)
キーワード肉腫 / 腫瘍溶解性ウイルス / 標的遺伝子療法
研究概要

1)ウイルスゲノムDNAのBACmidへのクローニング
ウイルス臨床ロット製造のため、d12. CALPfΔRRと固形腫瘍の腫瘍内微小環境を標的化し得る新規腫瘍溶解性HSV-1ウイルス(国際特許出願中)d12ODDΔRRのBACmid挿入ウイルスの単一クローンを分離し、大腸菌にトランスフォームして均一なウイルスゲノムDNAをMaxi-prepした。パルスフィールド電気泳動法でBACmidウイルスゲノムDNAのサイズを確認したのち、BACmid配列を除去したウイルスを限界希釈法により精製した。これにより、これまで国内で調整されたどの腫瘍溶解性ウイルスの試験薬よりも均一なウイルス試験薬をGMPレベルで製造するための準備が整った。
2)HSV-1ゲノムDNAのVero細胞への導入とウイルスシードストックの作製
上記BACmid配列を除去したウイルスを、米国での生物学的評価試験を終了したICP4発現Veroデザイナーセルに、リポフェクション法を用いて導入した。デザイナーセルをVP-SFM無血清培地で培養し、培養上清からウイルスを回収し、ウイルスシードストックとした。それぞれのウイルスにつき、大腸菌の系で精製したゲノムDNAの繰り返し配列を除く領域をショットガンシーケンスし、HSV-1のチミジンキナーゼ遺伝子の塩基配列を決定し、BACmidの挿入や大腸菌内での遺伝子増幅によってもTK遺伝子の塩基配列が一定であることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 腫瘍溶解性ウイルスによる次世代のがん遺伝子治療2009

    • 著者名/発表者名
      高橋克仁、山村倫子
    • 雑誌名

      クリニックマガジン 479

      ページ: 24-25

  • [学会発表] ウイルス工学を応用したがん細胞標的医薬の開発;がん幹細胞の標的化2009

    • 著者名/発表者名
      山村倫子、村井淳、玉越智樹、高橋克仁
    • 学会等名
      第67回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2009-10-01

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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