• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

Runx1による軟骨初期分化調節の分子機構の解明と軟骨再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20591776
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

神野 哲也  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (90343152)

キーワードRunx遺伝子 / 軟骨発生
研究概要

Runx1の軟骨分化における意義およびRunx2との相互作用について検討するため、Runx2欠損マウス、間葉系細胞特異的Runx1欠損マウス、軟骨細胞特異的Runx1欠損マウスおよびそれぞれの二重欠損マウスを作成し、それぞれin vivoにおける解析を行った。まず、野生型マウス、間葉系細胞特異的Runx1欠損マウス、軟骨細胞特異的Runx1欠損マウスの胎児を採取し、組織学的方法およびISH法にて解析したがいずれも対照群と比較して大きな異常はなかった。同様にRunx2/軟骨特異的Runx1二重欠損マウスの軟骨にも明らかな異常は認められなかった。一方、Runx2/間葉系細胞特異的Runx1二重欠損マウスでは、長管骨では明らかな異常がなかったが、胸骨ではアルシアンブルーでの染色性が著しく低下しており軟骨の分化の障害が示唆された。ISH法による解析ではII型コラーゲン、X型コラーゲンのいずれの発現も著しく低下しており、組織学的な所見が裏付けられた。更なる検討で、Sox9の発現は対照群と変化が認められなかったが、Sox5、Sox6の発現はほとんど消失しており、軟骨分化障害の原因はSox5、Sox6の発現の異常であると考えられた。これらの結果から、Runx1は軟骨分化の運命付け機構においてSox5、Sox6と関連し重要な役割を担っていること、軟骨に分化した細胞ではもはや生理的な意義はあまりないことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Runx1はRunx2と協調的に軟骨分化を調節する-Runx1 コンデイショナルノツクアウトマウスを用いた検討2008

    • 著者名/発表者名
      木村文子ほか
    • 学会等名
      日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-10-29

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi