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2010 年度 実績報告書

Runx1による軟骨初期分化調節の分子機構の解明と軟骨再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20591776
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

神野 哲也  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (90343152)

キーワード遺伝子治療 / 軟骨再生
研究概要

変形性関節症の患者数は高齢化社会の到来とともに増加する一方であるが、その根治は困難を極める。変形性関節症の主たる病態は関節軟骨の変性であり、抜本的な治療は変性した軟骨を新たな軟骨組織で置換することと考えられるが、軟骨細胞を非侵襲的に大量に得ることは臨床的に問題が多い。我々は間葉系幹細胞から軟骨細胞への分化調節機構を解析する過程でRunx遺伝子ファミリーに着目し、Runxを標的とした新たな軟骨再生医療の創生を目指した。昨年度、Runxが間葉系幹細胞から軟骨細胞へと分化するのに必須の因子であることを世界で初めて明らかにした。本年度、以下の検討を行った。(1)間葉系細胞分化におけるRunxの標的遺伝子の同定:Runx二重欠損マウス、対照マウスの軟骨原基からマイクロダイセクション法にて組織を採取し、RNAを得ることを確立した。(2)間葉系幹細胞から軟骨細胞分化の最適化の検討:間葉系幹細胞から効率よく軟骨細胞を取得する方法を検討するため、マウス骨髄から得た間葉系幹細胞にRunx遺伝子発現ウィルスを導入し検討した。当初アデノウィルスを作成したが、発現量および発現の持続に問題が見られた。そのため、レトロウィルスおよびレンチウィルスを作成し、軟骨組織におけるウィルスの効果を検討したところ、アデノウィルスを用いた場合に比べて、有意な発現量の増加が確認できた。引き続いて、軟骨分化能、増殖能をin vitro培養系及びin vivo軟骨欠損モデルにて検討し、発表に向けて準備している。以上のように研究は当初計画通り、順調に行った。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件) 学会発表 (6件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] Runx1 and Runx2 cooperate during sternal morphogenesis2010

    • 著者名/発表者名
      Kimura Jinno, ら
    • 雑誌名

      Development

      巻: 137 ページ: 1359-1367

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大腿骨コンポーネント形状の違いによる人工股関節置換術周術期の凝固系データ推移の比較2010

    • 著者名/発表者名
      古賀大介, 神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      東日本整形災害外科学会雑誌

      巻: 22 ページ: 185-188

    • 査読あり
  • [雑誌論文] THA症例における静脈血栓症予防のための抗凝固薬の比較検討2010

    • 著者名/発表者名
      松村恵津子, 神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      東日本整形災害外科学会雑誌

      巻: 22 ページ: 226-229

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 股関節疾患の診断における関節ブロックの有用性2010

    • 著者名/発表者名
      山内裕樹, 神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      東日本整形災害外科学会雑誌

      巻: 22 ページ: 46-51

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 両側寛骨臼回転骨切り術施行例の中期成績2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木康司, 神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      Hip Joint

      巻: 36 ページ: 613-616

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 初回人工股関節全置換術における術後脱臼因子の解析2010

    • 著者名/発表者名
      古賀大介、神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      日本人工関節学会誌

      巻: 40 ページ: 72-73

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 股関節関節包靭帯の関節制動機序に関する解剖用屍体を用いた検討2010

    • 著者名/発表者名
      日山鐘浩、神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      日本人工関節学会誌

      巻: 40 ページ: 74-75

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 楔状テイパー型モノブロックステムによる前捻角の変化2010

    • 著者名/発表者名
      高田亮平, 神野哲也, ほか
    • 雑誌名

      日本人工関節学会誌

      巻: 40 ページ: 642-643

    • 査読あり
  • [学会発表] 関節リウマチに対するセメントレス人工股関節置換術後の合併症2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也
    • 学会等名
      日本関節病学会
    • 発表場所
      ウェスティン都ホテル京都
    • 年月日
      20101118-20101119
  • [学会発表] THA臨床成績人工股関節全置換術における関節安定腔前方アプローチと後側方アプローチの術中比較2010

    • 著者名/発表者名
      古賀大介, 神野哲也, ほか
    • 学会等名
      日本関節病学会
    • 発表場所
      ウェスティン都ホテル京都
    • 年月日
      20101118-20101119
  • [学会発表] THAのさらなる耐久性の向上を目指してハイドロキシアパタイトコーティングカップを用いた人工股関節置換術の中長期成績2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也
    • 学会等名
      日本関節病学会
    • 発表場所
      ウェスティン都ホテル京都
    • 年月日
      20101118-20101119
  • [学会発表] 両側一期的人工股関節置換術におけるステムデザインの違いによる骨リモデリング様式と骨密度分布の違いについての検討2010

    • 著者名/発表者名
      山内裕樹, 神野哲也, ほか
    • 学会等名
      日本整形外科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20100527-20100530
  • [学会発表] 大腿骨コンポーネント形状の違いが人工股関節置換術周術期の凝固線溶系マーカー値に与える影響2010

    • 著者名/発表者名
      古賀大介, 神野哲也
    • 学会等名
      日本整形外科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20100527-20100530
  • [学会発表] セメントレスステムのデザインコンセプトと臨床成績近位固定を意図した各種セメントレスステムの臨床成績比較2010

    • 著者名/発表者名
      古賀大介, 神野哲也
    • 学会等名
      日本整形外科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      20100527-20100530
  • [図書] Chiari骨盤骨切り術,変形性股関節症基本とUp to date.2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也, ほか
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      南江堂
  • [図書] 鑑別診断 変形性股関節症基本とUp to date2010

    • 著者名/発表者名
      苅田達郎、神野哲也, ほか
    • 総ページ数
      19
    • 出版者
      南江堂
  • [図書] 問診、身体所見 変形性股関節症基本とUp to date2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也, ほか
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      南江堂
  • [図書] 股関節の解剖と神経支配.変形性股関節症基本とUp to date2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也, ほか
    • 総ページ数
      7
    • 出版者
      南江堂
  • [図書] 臼蓋形成不全症の骨形態と病態.変形性股関節症基本とUp to date2010

    • 著者名/発表者名
      神野哲也, ほか
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      南江堂

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公開日: 2012-07-19  

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