研究概要 |
1.大腿骨近位部骨折再骨折発生の危険因子解明(症例対照研究) 調査票の作成を行い、症例登録のための打合せを行い、登録準備を行った。平成22年発生例の登録を開始している。 2.高齢骨関節疾患における転倒リスクの解明(転倒リスク縦断調査) 65歳以上の関節リウマチ84例を対象に、転倒リスクに関する以下の評価を行った:背景因子、運動機能、重心動揺検査、筋電図による筋量推計、CTによる下肢及び体幹筋量推計、骨密度:腰椎、大腿骨、全身骨lean body mass、ライフコーダによる1日平均歩数、運動時間。その後1年間の前向き転倒頻度調査を行い、転倒頻度を明らかとした。さらに人工関節置換術症例の検討を開始した。 3.老齢関節炎モデルにおける骨粗鬆化の病態解明(非臨床研究) 老齢SDラットを使用し、2型コラーゲン誘発関節炎(collagen-induced arthritis, CIA)を発症させ、CIAラット及び非CIAラットに対して、右脛骨に4点曲げ荷重を加えた後、安楽死させ、左右の脛骨を摘出し、解析のための標本作製を行った(左側は対照)。c-fos、osteocalcin、IGF-1、TGF-β1、cox-2、c-junを対象の分子に設定して、RT-PCTにて、そのmRNAの発現を観察した。
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