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2010 年度 実績報告書

吸入麻酔薬が心リズムとイオンチャネルに及ぼす影響に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591796
研究機関旭川医科大学

研究代表者

鈴木 昭広  旭川医科大学, 医学部, 講師 (30292121)

キーワードセボフルラン / 一過性外向きK電流
研究概要

幅広く使用されている吸入麻酔薬セポフルランは虚血再還流の心臓において心室細動の発生頻度を減少させるなど、何らかの抗不整脈作用がある可能性が示唆されることから、昨年度、我々は単離心筋細胞を用いてセボフルランの一過性外向きKイオンチャネルに及ぼす影響をパッチクランプ法で検討した。今年度はslow型遅延整流Kチャネルの構成タンパクであるKCNQ1,およびKCNE1のcDNAをマウス由来のHEK細胞に発現させた。パッチクランプ法を用いて、矩形波パルス電流を用いた電位固定プロトコールでチャネル電流を測定し、吸入麻酔薬による変化を観察した。
その結果、セボフルラン(0.5mM)は、ベースライン電流に対してOmVにおいて58±5%,20mV時に67±5%,40mV時に69±5%,60mV時に69±5%の電流抑制効果をもたらした。
本研究では2種あるIKs電流のうちrapid型の影響を除き、slow型のみの電流への影響を観察することができた。その結果、セボフルランがslow型IKs電流を抑制することが明らかとなり、3群抗不整脈薬のように活動電位を延長させて抗不整脈作用を持つ可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 吸入麻酔薬が遅延整流Kチャネルに及ぼす影響の調査~タンパク発現マウスHEK細胞を用いて~2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木昭広
    • 学会等名
      日本臨床麻酔学会
    • 発表場所
      徳島市
    • 年月日
      2010-11-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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