研究概要 |
1.福井大学老木博士からKcsAイオンチャンネルタンパクの入手した。(尾崎、瀬戸) 2.KcsAをDOPE/DOPG膜に再構成した。(ロータリーエバポレーター購入) 3.電気生理実験平面膜法をセットアップした。(川人、尾崎、瀬戸) 4.測定制御/信号処理ソフトウエアpClanp(Molecular Device, USA)を用いて、膜キャパシタンスを解析した。(尾崎、川人、瀬戸) 5.測定チャンバーを作成し、POPE/POPGベジクルをチャンバー隔壁融の穴に融合させ、脂質二重膜を形成させた。電流変化で膜の形成を確認した。(瀬戸、尾崎) 6. 5pAの電流を検出できるようになった。ノイズの主成分は電気的ノイズよりも、実験室の環境音によって、脂質2重膜が振動して生ずることがわかった。急遽防音室を設け、信号解析に耐えるS/Nを目指した。 7.POPC/POPG膜のキャパシタンスから、膜性状に問題があることが判明した。溶媒を含まない膜を形成する必要があり、チャンバー隔壁を形成する穴の大きさ、形のコントロールを行い、安定な膜形成を目指している。2008年12月の学会で研究協力者に情報提供を受けた。 8.電気生理に先行させて、KcsAとXe,Kr,Ar,Ne,Heの結合部位をシミュレーションで探索した。成果は、2008年12月生物物理学会、2009年2月米国生物物理学会で発表した。
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