研究概要 |
1) 脳定位固定装置を使ってマウスの青斑核にガイドカニューラを正確に立てる術式を確立した。 すなわち、SR-5脳固定装置にマウス用アダプターを装着し、ペントバルビタール麻酔下の遺伝子改変マウスを外耳道固定し、BregmaよりA=-5.34mm, L=0.75mm, V=2.2mmにてC313G guide cannulaをレジン固定した。確認のために翌日、このguide cannulaを通じてdexmedetomidine 0.04μg/gを投与し、loss of righting reflexを認めたマウスを本実験に使用することとした。 2) guide cannulaを通るファイバー1本にてレーザー照射ができるようにレーザーシステムの改良を試みた。 すなわち、イオンレーザー(メレスグリオ社)及び光ファイバー伝送システムにシングルモードファイバー入射システムを連結し、これに直接光ファイバー線維(NA O.37:ソーラボジャパン)を接続した。この先端を削ってシングルファイバーとしてマウス頭蓋のguide cannulaに挿入すべく様々な工夫を行った。しかしシングルファイバー線維の作成が困難で、青斑核に直接レーザー光を照射する実験を行うまでには至らなかった。
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