研究課題/領域番号 |
20591814
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
佐々岡 紀之 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70364073)
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研究分担者 |
川口 昌彦 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (60275328)
井上 聡己 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (50295789)
古家 仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70183598)
瓦口 至孝 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90433333)
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キーワード | 新生児 / 中枢神経 / イソフルラン |
研究概要 |
臨床使用頻度の極めて高い揮発性ガス麻酔薬(イソフルラン、セボフルラン)の新生児脳における影響(アポトーシスを中心に) 新生児中枢神経に対する麻酔薬の毒性を模索すべく新生児マウスにおけるイソフルランの影響を検討した。まずアポトーシスを誘発する条件を検討し、その後その条件下での麻酔の毒性を緩和する方法を検討してゆく予定であった。対象は、一腹の生後7日目の新生児C57BL/6マウス(4-5g)(12時間サイクルの照明下、哺乳は、母親への自由接触可の専用施設で管理。)を用いた。過去の研究に準じてFiO2 0.5で呼吸抑制を考慮し0.5MAcイソフルランを36℃に保たれた恒温槽に浸したデシケーター内で4時間投与した(コントロール群も設定)。イソフルラン曝露開始5時間後、組織潅流施行。脳を取り出し、大脳皮質、視床や線状体を含む切片をビブラトームにて作成する。その後caspase3に対する免疫染色を施行しアポトーシスについて評価した。 しかしながらアポトーシスを明確にとらえることができず、時間を5時間に延長。さらに濃度も0.7MACまで上昇させたもののアポトーシス自体を明確に認めることができなかった。過去の論文ではより低濃度でアポトーシスを検出していると報告されているため曝露条件や免疫染色の手技的問題も含め検討中である。
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