研究課題/領域番号 |
20591821
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
原田 秀樹 久留米大学, 医学部, 講師 (30198923)
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研究分担者 |
三島 康典 久留米大学, 医学部, 講師 (30258470)
新山 修平 久留米大学, 医学部, 講師 (40258455)
原 将人 久留米大学, 医学部, 助教 (10330862)
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キーワード | 脳脊髄虚血再灌流傷害 / 電磁気刺激 / ポストコンディショニング |
研究概要 |
脳虚血再灌流傷害に対する梗塞後幹細胞脳室内投与が機能改善に効果的で、また脳障害時には脳室近傍幹細胞系が活性化される事が報告されている。コンディショニング条件として脳質近傍に存在する内因性前駆細胞に対する電磁気刺激に効果があるとすれば、虚血後脳室内CSFに含まれるこれらの細胞系を賦活化するサイトカイン、各種タンパクの出現が鍵となるかも知れない。幹細胞モデルとして骨髄間葉系幹細胞(BMSCs)に対するソレノイドコイルを用いた2mTの電磁気刺激におけるWestern Blott法による解析では、Erk1/2の活性化及びp38の抑制が認められ、電磁気刺激による細胞保護作用の可能性が示唆された。これらの知見を元にラット中大脳動脈閉塞(MCAO)モデルに対する内在性前駆細胞、幹細胞に対する経頭蓋電気刺激による活性化を介したポストコンディショニング作用の有無を検討する目的で、60分間MCAO施行、再灌流直後に刺激条件、タイミングを変化させて経頭蓋電気刺激を加え、48時間後の梗塞体積をコントロール群と比較したが、有意な保護作用はみられなかった。また、経頭蓋磁気刺激によるポストコンディショニング作用の有無を検討する目的で60分間MCAO施行、再灌流直後に刺激条件、タイミングを変化させて経頭蓋電気刺激を加え、48時間後の梗塞体積をコントロール群と比較したが、有意な保護作用はみられなかった。今後、刺激条件など更なる検討を加える予定である。
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