• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

新規に発見されたリアノジン受容体遺伝子変異の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591832
研究機関広島大学

研究代表者

安田 季道  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (20432718)

キーワード悪性高熱症 / リアノジン受容体 / 遺伝子変異
研究概要

昨年度,RYR1が導入されたHEK293細胞をより簡便に確認するために,GFPとRYR1が同時に発現するプラスミドを作成した.本年度は,昨年度に引き続きこのプラスミドを使用して,日本人で最も遺伝子変異が集中している2508番目のアミノ酸変異について,その変異が本当に悪性高熱症の原因となるかを調べた.2508番目のアミノ酸に関しては3つの変異が報告されている.昨年度,アルギニンからシステインへ変異(R2508C)したRYR1を遺伝子導入した細胞では、カフェインおよび4-クロロ-M-クレゾールに対する反応性が亢進しており,この変異が悪性高熱症の原因であることが確認された.この結果はEuropean malignant hyperthermia group(EMHG)に報告した.その後承認され,EMHGのホームページ上で公開されている(http://www.emhg.org/nc/genetics/mutations-in-ryr1/).残り2つのアミノ変異であるアルギニンからグリシン2508G)およびヒスチジン(R2508H)への変異に関しても,プラスミドを作成し実験を行なおうとしたが,R2508Gの変異させたプラスミドは作成できなかったのでR2508Hのみの実験を行なった.RYR1(R2508H)のカフェインに対する50%効果濃度(EC50)は正常:2.72±0.28,R2508H:1.39±0.17(mM)で,正常RYR1と比較してアルギニンからヒスチジンへのアミノ酸変異でも反応性が亢進していた.また,悪性高熱症よりもセントラルコア病に比較的多くみられるC末端側の遺伝子変異のうち臨床的に悪性高熱症と診断された症例から発見されたアミノ酸変異に関しても実験を行なっており,セントラルコア病でみられるアミノ酸変異でのカルシウム動態との相違についても検討中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Functional analysis of ryanodine receptor 1 p.R2508C mutation in exon 472009

    • 著者名/発表者名
      Takako Migita
    • 雑誌名

      Journal of anesthesia 23

      ページ: 341-346

    • 査読あり
  • [学会発表] 同一部位で異なるアミノ酸変異が報告された1型リアノジン受容体機能の検討2009

    • 著者名/発表者名
      原木俊明
    • 学会等名
      第28回悪性高熱研究会
    • 発表場所
      エーザイ株式会社別館
    • 年月日
      2009-11-29

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi