研究課題/領域番号 |
20591857
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中逵 弘能 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (50437638)
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研究分担者 |
金山 博臣 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10214446)
高橋 正幸 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50325255)
福森 知治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10314874)
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キーワード | Actinin4 / 泌尿器癌 / 浸潤 / 転移 / 接着 |
研究概要 |
1.膀胱がんにおけるactinin-4の発現について 浸潤能の違う膀胱がん細胞株において、リアルタイムPCR法、ウエスタンブロット法を用い、m-RNAレベル、タンパクレベルでのactinin-4の発現の差を検討し、浸潤能の高い膀胱がん細胞株ほど、m-RNAレベル、タンパクレベル共にactinin-4の高発現を認めた。正常膀胱組織と膀胱がん組織におけるウエスタンブロット法でタンパクレベルでのactinin-4の発現の差を検討し、正常膀胱組織より膀胱がん組織でactinin-4の高発現を認めた。 2.膀胱がんにおけるactinin-4の局在について 浸潤能の違う膀胱がん細胞株において、免疫染色を行ったところ、浸潤能の高い膀胱がん細胞株ほど、細胞質とleading edgeに有意に局在していた。表在性膀胱がん組織と浸潤性膀胱がん組織で免疫染色を行ったところ、浸潤性膀胱がん組織において、細胞質に有意に局在していた。 3.siRNAによりactinin-4をノックダウンした膀胱がん細胞を用いた機能解析 siRNAによりactinin-4をノックダウンした膀胱がん細胞において、浸潤能、増殖能、運動能について検討したところ、actinin-4をノックダウンした膀胱がん細胞で浸潤能と運動能は抑制され、増殖能は抑制されなかった。 来年度はまずTPAやHGFを用いて、膀胱がん細胞のcell scattering(細胞分散)assayを行う。またactinin-4をノックダウンした膀胱がん細胞で増殖能が抑制されなかった理由について検討する予定である。また前立腺がん組織、細胞においても今年度と同様の検討を行っていく予定である。
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