研究課題/領域番号 |
20591864
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
藤岡 知昭 岩手医科大学, 医学部, 教授 (80173409)
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研究分担者 |
小原 航 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90337155)
兼平 貢 岩手医科大学, 医学部, 助教 (50453303)
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キーワード | 上部尿路上皮癌 / 腫瘍特異的 / ペプチドワクチン / 個別化医療 |
研究概要 |
(1)上部尿路上皮癌の腫瘍抗原遺伝MPHOSP1およびDEPDC1の発現検討 腎尿管摘除術により得られた病理標本のパラフィンブロックより未染色スライドを作成し、腫瘍組織内MPHOSP1およびDEPDC1遺伝子の発現を免疫染色で検討した。20例の検体を用いた結果、MHOSP1遺伝子は15例で発現を認めた。一方、DEPC1遺伝子は18例で発現を認めた。両遺伝子は臨床因子であるstageおよびgradeに非依存症に恒常的に発現していた。 (2)進行性上部尿路上皮癌症例に対するHLA-A24拘束性MHPおよびDEPエピトープペプチドワクチン療法 標準化学療法といった既存治療に抵抗性を示す進行性症例のうち、HLA-A2402を有し、腫瘍組織中でMPHまたはDEPの発現を認めた症例に対して新規ペプチドワクチン療法を開始した。現在まで4例に対してワクチン投与を行い、認容姓は十分確保され、2コース後のRECIST評価で2例にSDを認めている。
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