研究分担者 |
田畑 健一 北里大学, 医学部, 助教 (20327414)
小寺 義男 北里大学, 理学部, 准教授 (60265733)
松本 和将 北里大学, 医学部, 講師 (70306603)
大草 洋 北里大学, 医学部, 助教 (70337963)
前田 忠計 北里大学, 理学部, 教授 (90265728)
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研究概要 |
(1)新規マーカー候補蛋白質の組織学的発現解析と機能解析 1組織学的発現解析 a免疫組織化学染色[馬場,松本,田畑,大草] 候補蛋白質について、癌部と正常粘膜における発現の違いを検討した。そのなかで癌と正常粘膜で発現量に差が認められた蛋白質については多検体(膀胱全摘標本と正常尿路上皮組織)をもちいて免疫組織化学染色を行い臨床病理学的所見と比較検討。免疫組織学的検討は0から6までスコアリング(intensity, % positivity)し検討した。 b real time-PCRとIn situ-hybridyzation[馬場,松本,田畑,大草] 免疫組織化学染色において有意差が認められた蛋白質について、real time-PCRとIn situ-hybridyzationの手法を用いて癌と正常粘膜におけるmRNAの発現量を比較した。 (2)尿細胞診への応用[馬場,松本,田畑,大草] 今回検討している新規マーカー候補蛋白質は高分子蛋白質であり、細胞骨格を形成する構造蛋白尿が多い。このため尿中に分泌されている可能性は低く、尿細胞診での臨床応用が期待される。そこで今回、免疫組織化学染色で癌と正常粘膜における発現に有意差を認めた蛋白質について(現時点では2種類)尿細胞診に応用し臨床的有用性を検討。非膀胱癌患者尿50例、膀胱癌患者尿50例を用いて、感度・特異度を求める。従来の尿細胞診と比較し臨床的有用性を検討、単独または尿細胞診との併用により膀胱癌診断の改善が認められるかどうか検討した。 (3)膀胱癌患者血清の比較[小寺,前田] 根治的膀胱全摘出術を施行した患者5例について、手術前、手術後、健常者の血清をK法を用いてペプチド抽出し、HPLCで60フラクションに分画し,質量分析(MALDI-TOF MS)によって比較し、マーカー候補蛋白質を探索した。
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