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2008 年度 実績報告書

血中の糖鎖構造に基づく前立腺癌マーカーの探索と診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20591867
研究機関順天堂大学

研究代表者

藤村 務  順天堂大学, 医学研究科, 准教授 (70245778)

研究分担者 數野 彩子  順天堂大学, 医学研究科, 助教 (00338344)
キーワード前立腺癌 / 腫瘍マーカー / ハプトグロビン / 糖鎖修飾 / フコース / シアル酸
研究概要

「研究目的」
血中のハプトグロビンが新たな前立腺癌の腫瘍マーカーとして用いられる診断法を確立する。
「研究実施計画」---平成20年度
ハプトグロビンβ鎖に結合しているフコース(Fuc)或いはシアル酸(SA)の結合位置の確定
1)血清からハプトグロビンを精製し糖鎖構造の決定
すでに確立している方法で血清からハプトグロビンを精製した。健常人、良性前立疾患、前立腺癌患者血清をヘモグロビンアフィニティーカラムにかけてハプトグロビンを精製し、還元アルキル化後、ゲル濾過にてハプトグロビンβ鎖を分離した。(血清は平成20年9月に学内の倫理委員会で承認されたものを用いた)
2)フコース或いはシアル酸結合部位の決定
1)で精製した各試料の精製ハプトグロビンβ鎖をトリプシン消化後、グリコペプチド(Asn46、Asn50を含むグリコペプチド配列)を精製した。精製したグリコペプチドのN-グリカン或いはO-グリカンのMALDI-TOF解析から前立腺癌ハプトグロビンβ鎖に結合している糖鎖修飾(Asn46、Asn50)はO-グリカンではなくN-グリカンであることが示唆された。
そのN-グリカンに結合している糖鎖の末端側には、フコース或いはシアル酸が結合していた。現在、シアリルLe^a或いはシアリルLe^xどちらであるか、糖鎖配列構造をMALDI-TOF或いはレクチンと癌糖鎖抗原抗体を用いて確認中である。また、ハプトグロビンβ鎖の糖鎖修飾の定量も行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Haptoglobin-beta chain defined by monoclonal antibody RM2 as a novel serum marker for prostate cancer.2008

    • 著者名/発表者名
      Saito S., Fujimura T., Arai Y., et al.
    • 雑誌名

      Int J Cancer 123

      ページ: 633-640

    • 査読あり
  • [学会発表] Glycosylation status of haptoglobin in sera of patients with prostate cancer versus benign prostate disease and normal subjects.2008

    • 著者名/発表者名
      Fujimura T., Shinohara Y., Hakomori S.
    • 学会等名
      Biochemistry and Molecular Biology2008
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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