研究課題/領域番号 |
20591867
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
藤村 務 順天堂大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (70245778)
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研究分担者 |
數野 彩子 順天堂大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00338344)
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キーワード | 前立腺癌 / 腫瘍マーカー / ハプトグロビン / 糖鎖修飾 / レクチン / PHA-L、SNA、AAL / CA19-9 |
研究概要 |
「研究目的」 血中のハプトグロビンが新たな前立腺癌の腫瘍マーカーとして用いられる診断法を確立する。 「研究実施計画」---平成21年度 糖鎖修飾ハプトグロビンβ鎖の定量化 1) レクチンと癌糖鎖抗原抗体の選択 ハプトグロビンβ鎖中に同定された糖鎖構造を基に選択したレクチンのうち多岐化(PHA-L)、シアル酸修飾(SNA)及びフコシレーション(AAL)が悪性前立腺癌患者と良性前立腺疾患及び健常人血清と比較すると有意に上昇していた。(悪性前立腺癌患者対健常人PHA-L : p<0.002、SNA : p<0.0001、AAL : p<0.0001、悪性前立腺癌患者対良性前立腺疾患PHA-L : p<0.012、SNA : p<0.002、AAL : p<0.05)。同様に、癌糖鎖抗原抗体のうちCA19-9が悪性前立腺癌患者血清で有意に上昇していた。(悪性前立腺癌患者対健常人CA19-9 : p<0.001、悪性前立腺癌患者対良性前立腺疾患CA19-9 : p<0.01) ハプトグロビンの糖鎖修飾が腫瘍マーカーとして有効である可能が示された。 2) 血清前処理用ミニカラムの作製 ハプトグロビンβ鎖の糖鎖修飾の定量用に用いる血清の前処法としてヘモグロビンBeadsを作製した。血清からハプトグロビンを短時間で多検体精製できたが、ヘモグロビンBeadsからハプトグロビンの溶出方法を検討する必要性があった。
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