• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

膀胱蓄尿機能障害に対する新規治療戦略の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20591875
研究機関信州大学

研究代表者

井川 靖彦  信州大学, 医学部, 准教授 (40159588)

キーワード膀胱蓄尿障害 / 求心性神経伝達 / 膀胱再生
研究概要

研究A:膀胱尿路上皮・求心性神経伝達系の電気生理学的解析
1. 膀胱内圧・膀胱求心性神経単一神経活動同時測定ラットモデルを確立した.
2. 同モデルを用いて,膀胱尿路上皮・求心性神経伝達系における,P2X3受容体とTRPV1受容体との関係について検討した.ATPを膀胱内に投与すると,mechanosensitive C線維の活動が促進されたが,A・線維の活動には変化がなかった.一方,mechanosensitive C線維は,膀胱内にカプサイシンを投与した場合に反応(活動亢進)するか否かによってカプサイシン感受性と非感受性の2種類に分類できた.ATP膀胱内投与によって活動促進されるmechanosensitive C線維は,カプサイシン膀胱内投与には反応せず,RTXを膀胱内に投与して脱感作状態にしてもATP膀胱内投与によって誘発される活動促進は抑制されなかったため,カプサイシン非感受性であることが判明した.
研究C:ヒト羊膜由来細胞を用いた膀胱機能再生・再建法の開発
ヒト羊膜から間葉系幹細胞を分離培養し,ラット膀胱の健常部と凍結障害部に移植したところ,凍結障害部においてのみ,移植細胞が生着し,平滑筋様の細胞に分化しうることを確認した.現在,同様の実験をマウスで行い,凍結障害部の障害の程度および再現性を組織学的および機能的に検討した.次年度は,ヒト羊膜由来間葉系幹細胞移植によって,その障害を改善させる効果があるのかを検討する予定である.当初予定していた,A-2:膀胱尿路上皮下C線維の知覚閾値の測定,および研究B:尿路上皮・求心性神経伝達系抑制薬膀胱内投与の有効性の検証は,対象症例がなく,次年度に継続検討することとした.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of intravesical capsajcin, resiniferatoxin and ATP on primary bladderafferent activity of the rat2008

    • 著者名/発表者名
      Igawa Y, Aizawa N, lijima K, Wyndaele JJ, Andersson K-E, Nishizawa o
    • 学会等名
      38^<th> Annual Meeting of International Continence Society
    • 発表場所
      Cairo, Egypt
    • 年月日
      2008-10-24

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi