研究概要 |
ラットを用いた電気生理学的解析の結果,beta3-AR作動薬およびL-arginine/Nitric oxide系の活性化は,膀胱伸展刺激を受容する求心性神経活動および,それぞれ,PGE_2,acroleinの膀胱内注入によって誘発された求心性神経活動の亢進を抑制する作用があることを明らかにした.ヒト羊膜から間葉系幹細胞を分離培養し,ヌードマウス膀胱の凍結障害部に移植したところ,これらの細胞は障害部に生着し,平滑筋細胞に分化し,障害部平滑筋の再生・修復を促進しうることが確認できた.潰瘍型間質性膀胱炎において,膀胱尿路上皮および尿中にCXCL10は増加しており,バイオマーカーとして有望であることが示唆された.
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