研究課題/領域番号 |
20591878
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
高山 達也 浜松医科大学, 医学部, 助教 (90324350)
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研究分担者 |
大園 誠一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00183228)
永田 仁夫 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (70397397)
高岡 直央 浜松医科大学, 医学部, 特任研究員 (30467229)
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キーワード | グリオキシル酸還元酵素 / GRHPR / ミトコンドリア局在化シグナル / 原発性高蓚酸尿症2型 / genotyping |
研究概要 |
グリオキシル酸還元酵素(GRHPR)は原発性高蓚酸尿症性2型の原因酵素であり、328個のアミノ酸からなる分子量約36kDaの蛋白である。そのcDNAは3つのtranslation initiation codonの候補がある。また、alterative splice variantがあり、28bpの核酸の欠損により、frameshiftをおこし、N-terminalから3番目にあたるtranslation initiation codonより前でstop codonを誘導する。この遺伝子産物は約27kDaになると予測される。これまでの共同研究で細胞質とミトコンドリアに局在していることがわかっているが、ミトコンドリア局在化シグナルは同定されていない。そこで、候補開始コドンを考慮したベクターを作成し、N-terminalを中心にそれらのベクターの細胞内局在を調べた。この結果から、C-terminalについての検討する必要性が生じた。 一方、原発性高蓚酸尿症2型のgenotypingを行い、c.864_865delTGが日本人を含むアジアに高率に発生している遺伝子異常であることを見出し、この変異を調べることで遺伝子診断を効率よく行えることを報告した。また、このgenotypingにあたり、allele dropoutが生じることをいくつかのexonで確認したため、報告されているprimer setをupdateし、発表した。
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