研究課題/領域番号 |
20591886
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 昌一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (50225869)
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研究分担者 |
窪田 泰江 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00381830)
小島 祥敬 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60305539)
岡田 真介 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (40381818)
早瀬 麻沙 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (60468254)
郡 健二郎 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
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キーワード | KIT陽性間質細胞 / 細胞増殖 / KIT陽性間質細胞 / Glivec / Bcr-Ab1 / マウス |
研究概要 |
(1)FACSによるKIT陽性間質細胞の分離培養 マウス膀胱を摘出し、膀胱筋層と粘膜層+粘膜下層を分離。粘膜層+粘膜下層を用いる。蛍光色素をFITC、モノクローナル抗体としてc-kit、vimentin、connexin43抗体を用い、ハイパフォーマーセルソーターにてセルソーティングを行い、KIT陽性間質細胞を分離し培養することができた。これを免疫組織化学染色(c-kit、vimentin、connexin43抗体)たところ、分離純度は約70%であった。 (2)KIT陽性間質培養細胞の刺激とKIT陽性細胞の細胞シグナル伝達系の変化 (A)SCFおよびGlivecによるKIT陽性間質細胞の刺激と細胞シグナル伝達系の変化 上記の方法で分離したKIT陽性間質培養細胞を用い、KITのligandであるStem cell factorを投与し、KIT陽性間質細胞の細胞増殖能をMTTassayにより行ったところ、細胞増殖が確認された。またKITシグナル伝達系Bcr-Ab1の発現の変化について定量的RT-PCRを行ったところ、Bcr-Ab1の発現は有意に増加していた。 KIT陽性間質細胞はGlivecを投与することによって増殖能が強く抑制された。 以上の結果から、マウス膀胱におけるKIT陽性間質培養細胞は細胞増殖に関与していると考えられた。
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