A群色素性乾皮症(XP)遺伝子(Xpa遺伝子)を欠損したXpa遺伝子欠損マウス(Xpaマウス)が、XP患者の皮膚癌だけでなく、2年令で発育不全、悪性腫瘍の多発、精子形成不全を示し、XPの病態モデルとなることを示した。経時的な遺伝子発現の詳細な分析から、DNA修復、細胞周期(チェックポイント)、細胞死に関わる遺伝子の発現異常が検出された。さらに、これら遺伝子発現異常を示す同月令のXpaマウス精巣病変を精細管のステージも考慮して調べたところ、興味深いことに組織変性と細胞増殖の混在した病変が見られ、今後の病態解明につながるものと思われる。
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