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2010 年度 実績報告書

アンドロゲンシグナリング修飾による精子成熟機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20591903
研究機関宮城県立がんセンター

研究代表者

鈴木 吉也  宮城県立がんセンター(研究所), 生化学部, 主任研究員 (30422116)

キーワード精巣上体 / 精子成熟 / アンドロゲンレセプター / コンディショナルノックアウトマウス
研究概要

男性ホルモン(アンドロゲン)とアンドロゲンレセプター(以下AR)は精巣における精子形成(spermatogenesis)と精巣上体における精子成熟(sperm maturation)に重要な役割を果たしていることは広く知られている。そこで我々は、アンドロゲンシグナリングを精巣上体特異的に修飾することにより、精巣におけるアンドロゲンおよび精子産生を阻害することなく、男性特異的に精巣上体機能(受精能獲得)を破壊できるのではないかと考え、Cre-loxPシステムを利用して、精巣上体特異的にアンドロゲンレセプターを破壊された遺伝子改変マウスの作製および機能解析を行い、精子成熟機構に関与する遺伝子群を同定する事を最終目的とした。
すでに精巣上体特異的にタモキシフェン作動性Creを発現するトランスジェニックマウスの作製を行い計8ライン作出完了した。これらのマウスがCreリコンビナーゼをタモキシフェン制御下に発現するか確認するためにROSA26-EGFPと掛け合わせた。米国JACKSON研究所より購入したROSA26-EGFPマウスはCre発現領域に一致してEGFPを発現するように遺伝子改変したマウスである。さらに、このマウスと精巣上体特異的Cre発現マウスから産出されたマウスが8週令に達し次第タモキシフェン投与した後精巣上体を取り出しEGFP発現を調べところ、予想外に精巣上体尾部にEGFPの発現を認めた。このタモキシフェン作動性Creマウス(8ライン中3ライン)と東京大学加藤茂明教授より供与されたコンディショナルARノックアウトマウスとを掛け合わせて精巣上体内精子を解析したが、これまでのところ精子運動能等の変化は認めていない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Organic cation/carnitine transporter, OCTN2, transcriptional activity is regulated by osmotic stress in epididymal cells.2010

    • 著者名/発表者名
      Labus JC, Rodriguez CM, Suzuki K, Orgebin-Crist MC, Hinton BT
    • 雑誌名

      Mol Reprod Dev

      巻: 77 ページ: 114-125

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The Shape of the sperm midpiece in intracytoplasmic morphologically selected sperm injection relates sperm centrosomal function.2010

    • 著者名/発表者名
      Ugajin T, Terada Y, Hasegawa H, Nabeshima H, Suzuki K, Yaegashi N.
    • 雑誌名

      J Assist Reprod Genet

      巻: 27 ページ: 75-81

    • 査読あり
  • [学会発表] 男性生殖器官に発現するリポカリン遺伝子群の発現制御機構2011

    • 著者名/発表者名
      鈴木吉也
    • 学会等名
      第1回統合産婦人科学研究合同シンポジウム
    • 発表場所
      宮城県
    • 年月日
      2011-02-22
  • [学会発表] 男性生殖器官に発現するリポカリン遺伝子群の発現制御機構2010

    • 著者名/発表者名
      鈴木吉也
    • 学会等名
      宮城県立がんセンターセミナー
    • 発表場所
      宮城県
    • 年月日
      2010-05-28

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公開日: 2012-07-19  

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