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2008 年度 実績報告書

脱落膜化異常が関与する疾患の病態解明とその治療について

研究課題

研究課題/領域番号 20591928
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

梶原 健  埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80286103)

研究分担者 石原 理  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70176212)
板倉 敦夫  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (70262897)
キーワードヒト子宮内膜間質細胞 / 脱落膜化 / 酸化ストレス / フォークヘッド転写因子 / hCG
研究概要

分離培養したヒト子宮内膜間質細胞(HESCs)を用い、脱落膜化刺激としてcAMPとMPAを添加し、さらに0.01〜1IU/mlのrecombinant-hCG (rhCG)を同時に添加し培養した。脱落膜化したHESCsは酸化ストレス(H202)に対して強い抵抗性を有し、rhCGを添加することにより、さらにその抵抗性は増強した。hCG添加脱落膜化HESCs酸化ストレス抵抗性獲得のメカニズムを明らかにするため、酸化ストレス消去酵素である、MnSOD、 Cu-ZnSOD、 Catalaseの発現をウェスタンブロット法にて検討したところ、脱落膜化刺激にてその発現が誘導されたMnSODの発現はrhCGを添加することにより濃度依存性に誘導されたが、Cu-ZnSOD、 Catalaseの発現には変化がなかった。また以前我グループがHESCsにおいてMnSODの発現を制御していることを明らかとしたFOXO1の発現も同様に誘導されていた。また、過酸化水素を添加することにより誘導されたpro-apoptic因子のbaxはrhCGを添加することによりその発現は低下したが、anti-apoptic因子のbcl-2の発現は変化しなかった。以上より脱落膜化HESCsはhCG添加により(1)FOXO1を介したMnSODの発現誘導(2)baxの発現抑制という2つのメカニズムを介して酸化ストレス抵抗性を獲得していることが明らかとなり、着床改善薬としてのhCGの可能性が示唆された。

研究成果

(3件)

すべて 2008

すべて 学会発表

  • [学会発表] ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の子宮内膜脱落膜化機構への直接作用2008

    • 著者名/発表者名
      梶原健
    • 学会等名
      第53回日本生殖医学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081023-20081024
  • [学会発表] ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの子宮内膜直接作用を利用した着床率改善のための基礎的研究(シンポジウム)2008

    • 著者名/発表者名
      梶原健
    • 学会等名
      第26回日本受精着床学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20080828-20080829
  • [学会発表] ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の子宮内膜脱落膜化に対する直接作用2008

    • 著者名/発表者名
      塚本有佳子
    • 学会等名
      第81回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      青森
    • 年月日
      20080516-20080518

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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