研究課題/領域番号 |
20591971
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高橋 克昌 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30326839)
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研究分担者 |
古屋 信彦 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80107606)
岡宮 智史 群馬大学, 医学部, 医員 (70455963)
島田 哲明 群馬大学, 医学部, 医員 (80455964)
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キーワード | 空間識 / 視覚 / 前庭覚 / 錯視 / めまい |
研究概要 |
予備実験として、没入感を強く演出する立体映像投影装置の準備を行った。周辺視野を刺激するため、お椀型に湾曲した曲面スクリーンを用意し、球面投影プロジェクターが正確に球面補正できるようなプログラムの開発を行った。球面投影のためには、正確な軸あわせが必要なことが分かり、専門の映像投影装置を用意した。 立体映像は3次元画像プログラムMegaOrkを用い、奥行き感のあるランダムドジトの動きをシュミレートした。ドットが画面手前に動くことで被検者は前進する錯覚に陥る(ヴェクション)。左右上下も同じく、視野に広がるドットの動きと逆方向に体が動く錯覚を感じることを確認した。偏光板を通した立体映像の投影は、プロジェクターを2台用意しなくてはならず、予算が不足して断念した。代わりに、上記3次元画像プログラムで、投影するドット自体を単なる円ではなく、球面で作成した。右上方から光源が投影される仮定で、濃淡の違いから球面に見えるように設定し、数ある球体が奥行き情報を持って移動する乙とで、立体感を強く演出した。 映像投影装置と同期して眼球運動を記録する装置も開発した。生体アンプからの眼球位置情報を200Hzの高速でPCに取り込み、微分計算から眼球運動速度を計算する。映像投影開始のタイミングから眼球が動き始めるまでの時間、運度を計算することが可能である。立体映像が動く奥行き感、動く速度の違いで、眼球運動に及ぼす影響について検討した。
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