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2008 年度 実績報告書

多種類の刺激様式による前庭性高次脳機能応答に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20591976
研究機関富山大学

研究代表者

渡邉 行雄  富山大学, 医学薬学研究部(医学), 教授 (10108037)

研究分担者 高倉 大匡  富山大学, 医学薬学研究部(医学), 助教 (50345576)
梅野 克身  富山大学, 医学薬学研究部(医学), 助教 (90086596)
キーワード機能的近赤外分光法 / 双極子追跡法 / 前庭刺激 / 脳高次機能
研究概要

本研究では、前庭刺激に対する高次脳応答に関して、非侵襲的高次脳機能測定法である機能的近赤外線分光法(fNIRS)および脳波(EEG)記録システムを用いて新たな知見を得ることを目的としている。今年度は、前庭刺激法として周辺視野網膜刺激を呈示して高次脳応答を測定するためのシステム構築に着手した。周辺視野網膜刺激を行うためには、被験者の全視野をカバーするように視覚刺激呈示を行う必要性がある。当初、視覚刺激を呈示するための装置として、大型プラズマモニタを検討していたが、実験室のスペースの問題から一部刺激されない視野ができること、ノイズが脳波に混入することなどの問題点が判明した。そこで、半径約500mmの乳白色アクリル製の半球状のスクリーンを作成し、その中心に被験者の頭部が位置するようにした上で、実験室外の被験者頭部後上方に設置したプロジェクターから視覚刺激(線状、ランダムドットなど)をアクリルスクリーンに投影することとした。視覚刺激は、プロジェクターと接続したラップトップコンピュータ上のソフトウェアにて視覚刺激の移動方向、速度をコントロールすることとした。予備実験として、数名の被験者に対して、当該システムを用いて周辺視野網膜刺激を行ったところ、被験者全員において、ランダムドットパターンの等加速度刺激の条件で、十分なめまい感覚が得られることがわかった。次年度は、本視覚刺激装置と、fNIRSおよびEEG測定記録システムとの同期をはかり、視覚刺激とデータ採取とが同期して開始・終了出来るようにシステムを構築したうえで、実際の被験者のデータ採取を開始したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Evaluation of the vestibular evoked myogenic potential during parabolic flight in humans.2008

    • 著者名/発表者名
      Shojaku H, Watanabe Y, Tsubota M, Katayama N
    • 雑誌名

      Exp Brain Res. 187

      ページ: 477-481

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Prognosis of low-tone sudden deafness-does it inevitably progress to Meniere's disease?2008

    • 著者名/発表者名
      Junicho M, Aso S, Fujisaka M, Watanabe Y
    • 雑誌名

      Acta Otolaryngol 128

      ページ: 304-308

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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