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2008 年度 実績報告書

扁桃病巣疾患の病態解明と扁桃摘出術の有効性の予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20592009
研究機関旭川医科大学

研究代表者

坂東 伸幸  旭川医科大学, 医学部, 講師 (60312469)

研究分担者 高原 幹  旭川医科大学, 医学部, 助教 (50322904)
片山 昭公  旭川医科大学, 医学部, 助教 (40374805)
石井 秀幸  旭川医科大学, 医学部, 助教 (90360982)
岸部 幹  旭川医科大学, 医学部, 助教 (80447101)
上田 征吾  旭川医科大学, 大学病院, 医員 (90447102)
キーワード扁桃病巣感染症 / IgA腎症 / 掌蹠膿疱症 / 咽頭・扁桃炎
研究概要

扁桃病巣疾患の一つとして掌蹠膿疱症がある。掌蹠膿疱症患者の扁桃T細胞におけるケモカインレセプターの発現を検討したところ、その一つであるCCR6の発現が亢進していることが示された。さらに末梢血中のCCR6の発現の程度と扁桃摘出術後の症状改善の程度とが相関を示した。掌蹠膿疱症皮膚ではCCL20の発現が亢進していた。よって掌蹠膿疱症の病態め一つとしてCCR6を発現した扁桃Tリンパ球が末梢血を介して皮膚に浸潤するメカニズムが考えられる。今後これらについてさらに研究を進めて行く予定である。
扁桃病巣疾患の一つとしてIgA腎症が挙げられる。扁桃におけるIgAの過剰産生のメカニズムについて、従来の抗原提示細胞からT細胞を介してB細胞を活性化するT細胞依存性経路以外に、T細胞非依存性経路の重要性が示唆きれている。その主役をなす分子であるBAFFに着目した。われわれの研究の結果、IgA腎症患者の扁桃リンパ球においてBAFFの過剰産生がみられ、IFN-γ刺激によってさらに産生が増加した。また、細菌由来DNA(CpG-ODN)の刺激でBAFFの産生が亢進した。BAFFの産生と扁桃リンパ球からLgAの産生に関連性を認めた。よって扁桃B細胞の活性化やLgAを含む免疫グロブリン産生にBAFFが深く関与している可能性がある。
さらにCD29(b1インテグリン)に着目し、そのレセプターを介したホーミングのメカニズムについて掌蹠膿疱症とIgA腎症両疾患について検討を開始した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Increast in BAFF and IFN-gamma productions by tonsillar mononuciear cells stimulated wih CpG-ODN in patients with IgA nephropoathy2008

    • 著者名/発表者名
      Goto T, Bandoh N, et.al.
    • 雑誌名

      Clin Immunol 126

      ページ: 260-269

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 扁桃病巣疾患における扁桃細菌叢の検討2008

    • 著者名/発表者名
      上田征吾, 坂東伸幸, 他
    • 雑誌名

      日本耳鼻感染症誌 26

      ページ: 149-152

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 掌蹠膿疱症における扁桃摘出術の適応をどう考えるか?2008

    • 著者名/発表者名
      吉崎智貴, 坂東伸幸, 他2名
    • 雑誌名

      JOHNS 24(10)

      ページ: 1557-1561

    • 査読あり
  • [学会発表] 掌蹠膿疱症におけるCD29の発現2008

    • 著者名/発表者名
      上田征吾, 坂東伸幸, 他2名
    • 学会等名
      日本口腔・咽頭科学会
    • 発表場所
      鹿児島市
    • 年月日
      2008-09-11
  • [図書] 咽頭・扁桃炎のマネジメント2009

    • 著者名/発表者名
      坂東伸幸, 原渕保明, 高原幹
    • 総ページ数
      23
    • 出版者
      医薬ジャーナル社
  • [備考]

    • URL

      http://www.asahikawar-ed.ac.jp/dept/mc/oto/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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