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2008 年度 実績報告書

多機能性喉頭運動を制御する中枢パターン生成機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20592010
研究機関千葉大学

研究代表者

中澤 健  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (10312943)

研究分担者 下山 一郎  千葉大学, フロンティアメディカル工学研究開発センター, 教授 (60115483)
キーワード脳・神経
研究概要

喉頭の重要な機能のひとつである発声運動について、発声時の喉頭運動を生成する神経ネットワーク機構を解明するため、ウレタン麻酔モルモットを用いて発声運動の誘発を行った。内喉頭筋である甲状被裂筋と輪状甲状筋、横隔膜、腹筋の筋電図および発声時音声の記録を行い、吸気活動と呼気活動のリズミカルな反復運動パターンおよび呼気時に見られる内喉頭筋および腹筋の特徴的な筋活動パターンにより発声活動を同定した。発声運動の誘発は脳幹の電気刺激および化学刺激によって行い、発声を誘発することのできる脳幹部位のマッピングを行った。微小タングステン電極を用いて刺激頻度100Hzの連続電気刺激を行った結果、中脳中心灰白質領域から橋腹外側部を経由し延髄後疑核領域に至るまで連続して発声誘発部位が存在することがわかった。一方、微小ガラス管電極を用いてグルタミン酸またはGABA拮抗薬であるビククリンによる化学刺激を行った結果、中脳中心灰白質領域において発声が誘発された。中脳中心灰白質領域の化学刺激により発声誘発が可能であったことから、発声時におそらく運動性皮質からの下行性投射により駆動されると考えられるニューロンの細胞体が中脳中心灰白質に存在し、さらに電気刺激により中脳中心灰白質領域から延髄後疑核領域まで連続して発声誘発が可能であったことから、これらの中脳中心灰白質ニューロンが橋腹外側部を経由し後疑核領域へ投射している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Swallowing-related inhibitory inputs to laryngeal motoneurons2008

    • 著者名/発表者名
      中澤健
    • 学会等名
      米国神経科学学会
    • 発表場所
      米国ワシントンD. C.
    • 年月日
      2008-11-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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