研究課題
基盤研究(C)
本研究では、下咽頭癌臨床検体を用いた遺伝子発現解析から遠隔転移に関わる遺伝子として、神経ペプチドであるニューロテンシン(NT)と、NTのレセプターであるニューロテンシンレセプター(NTR)を選択した。NT-NTRのシグナルが下咽頭癌細胞の転移にIL8やMMP1を介して、重要な役割を担っている事を証明した。下咽頭癌の遠隔転移に関わるパスウエイの解明と共に、これら遺伝子の発現制御メカニズムを解明する為、新しい概念であるマイクロRNA(miRNA)の解析を行った。発現が抑制されているmiRNAを下咽頭癌細胞に導入する事により転移や浸潤を抑える事を見出した。NT-NTRの発現亢進にはこれらmiRNAの関与があると考えられ、下咽頭癌においてはNT-NTRシグナルを介してIL8やMMPの発現が誘導される事がはじめて証明された。
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