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2008 年度 実績報告書

いびきの音響解析と三次元CTによる睡眠呼吸障害患者の上気道閉塞部位診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20592018
研究機関山口大学

研究代表者

原 浩貴  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (90274167)

キーワード睡眠呼吸障害 / いびき / 音響解析 / 閉塞部位診断 / 3次元CT
研究概要

睡眠呼吸障害はいびき・睡眠時無呼吸症候群を中心とした睡眠時の呼吸異常を包括する病態である。睡眠呼吸障害のほとんどは上気道閉塞に伴うものであることから、睡眠呼吸障害の病状としていびきはほぼ必発であり、いびきは睡眠中の上気道の閉塞状態に関する重要な情報を含んでいると考えられる。本研究では、いびきの音響解析法を軸に、睡眠中の呼吸様式と、3次元CTによる安静時の上気道形態の解析を組み合わせ、非侵襲的で正確な上気道閉塞部位診断法を確立することを目的とした。
本年度は鼻呼吸時および口呼吸時の上気道閉塞部位といびきの音響特性について研究を行った。
方法:1)睡眠呼吸障害患者の終夜睡眠ポリグラフ検査時に同時にいびきの録音を行い、音響解析した。検査の際、ポリグラフには気流感知様のセンサーを鼻呼吸用と口呼吸用に独立して2チャンネル使用し睡眠中の呼吸様式を確認できるようにしておき、鼻呼吸および口呼吸におけるいびきの音響特性を確認した。2)三次元CTを安静仰臥位で(1)鼻呼吸(閉口)(2)Muller法(鼻をつまみ閉口のまま吸気)(3)口呼吸(「開口距離」を基本とする)の3条件で撮影した。次いでVolume Rendering法で上気道の3次元構築を行い、各部位の計測を行い、各条件で比較した。
この結果、口呼吸にともなういびきの音響特性の変化には、複数のタイプが有るが、口呼吸により1000Hz周辺の音圧が著明に増大するタイプでは、上気道閉塞部位として、両側の口蓋扁桃が予想される事が明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] アレルギー性鼻炎Q&A アレルギー性鼻炎の合併症 アレルギー性鼻炎と睡眠障害との関連について教えてください2009

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 雑誌名

      JOHNS 25

      ページ: 460-464

  • [学会発表] 呼吸様式の変化に伴ういびき音の変化について(第二報)2008

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 学会等名
      第21回日本口腔・咽頭科学会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2008-09-11
  • [学会発表] 呼吸様式の変化に伴ういびき音の変化について(第二報)-手術や口腔内装具の使用は呼吸様式を改善するか-2008

    • 著者名/発表者名
      原 浩貴, 他
    • 学会等名
      第109回 日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-05-15

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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