極早期緑内障の網膜神経線維欠損の角度Frequency doubling technology(FDT)検出能の検討 FDTスクリーニングC-20-5、OCT-3000および眼底写真撮影を3ヶ月以内に施行。OCTはFast RNFL Thickness(3.4)にて乳頭周囲の網膜神経線維厚(RNFLT)を測定した。眼底写真でOCTの測定リングに対応する円でNFLDの角度を測定した。FDTで1点以上の異常点を陽性とした場合、24眼中13眼(54.2%)が陽性であった。NFLDの平均角度はFDT陽性群(13眼)23.9±9.0(標準偏差)度に対して陰性群(11眼)は10.8±3.7(標準偏差)度と陽性群が有意に大きかった(P<0.01)が、両群間でOCTの平均RNFLTには有意差はなかった。極早期緑内障でFDTが異常の症例はNFLDの角度が大きく、正常の症例はNFLDの角度が小さいことが明らかになった。これにより極早期緑内障の構造と機能の関係の一部が明らかになった。 受容野に応じた偏心度別感度の正常人データベース作成 各年代別正常ボランティアに協力してもらい、視力、屈折、視野、眼軸長および眼科精密検査を行い眼科的にすべてが正常と診断した方に、OCTによる網膜神経線維厚測定および視野の偏心度別の感度を測定した。スクリーニングモードとして閾上閾値で視野を測定する際、同一の視標の輝度で測定することを目的にコンピューターシュミレーションした受容野の大きさに合わせた各偏心度毎の、閾値の年代別平均値と標準偏差を求めた。
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