Fluoresence Activated Cell Sorter(FACS)を用いた網膜幹細胞の単離 幹細胞がHoechst33342で低染色性であることから、Hoechst33342で染色後、FACSで二次元展開して得られるSP(Side Population)細胞の獲得をマウス胎仔網膜、成体毛様体で試みた。マウス胎生16日網膜ではSP細胞が同定され、これらを浮遊培養したところ、ニューロスフェア様の細胞集団塊が得られた。これら一次スフェア細胞を分離し、再度、浮遊培養し、二次スフェアの形成を観察したが、二次スフェアの形成は認められなかった。一次スフェア細胞を培養皿で培養し、分化させた後、細胞を網膜、神経特異的抗体を用いた免疫染色を用いて同定したところ、視細胞マーカーであるロドプシン陽性細胞が認められた。 今後、培養液中に既知の各種増殖因子を添加し、増殖、分化に対する影響を観察する予定である。
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