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2008 年度 実績報告書

ヒト角膜内皮細胞に関する免疫学的・分子生物学的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20592073
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

杉田 直  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10299456)

研究分担者 望月 學  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10010464)
菅本 良治  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (20334419)
鴨居 功樹  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40451942)
キーワード角膜 / T細胞 / 眼組織 / 抑制 / 免疫寛容 / 炎症 / 角膜内皮 / 培養細胞
研究概要

ヒト角膜内皮細胞の培養は、仔ウシ角膜内皮細胞産出細胞外基質コーティングした後、その上にデスメ膜についた状態のヒト角膜内皮細胞を乗せ、胎児牛血清、ベーシックFGFなどを含む特殊な培地を用いてヒト角膜内皮細胞の初代および継代培養を行う方法でヒト角膜内皮細胞を培養した(primary HCE)。また、この培養HCE細胞(cell lines)を利用して、レトロウイルス使用の細胞株を作成した。インフォームドコンセントで同意の得られた健常人、角膜内皮炎、ぶどう膜炎患者の末梢血からCD4^+、CD8^+、pan-T細胞を採取し、標的細胞として使用した。この細胞をanti-human CD3 antibodyおよびanti-human CD28 antibodyを用いて活性化T細胞として使用した。In vitroのHCE細胞抑制の評価を行う目的で、サイミジン取り込み試験とflow cytometryを用いたCFSE取り込み試験、活性化T細胞の産生するサイトカイン測定(IFNγ, IL-2, IL-6, IL-4, IL-10, TNF-α)にて検討した。その結果、primary HCEやHCE cell linesはin vitroでCD4^+、CD8^+、pan-T細胞いずれも有意に細胞増殖を抑制していた。また、活性化T細胞産生サイトカイン測定では、特に炎症性サイトカインのIFNγの産生抑制が強く認められていた。その抑制が細胞接触かどうかを確認するために、cell insert transwell membraneかHCE細胞培養上清を用いて抑制実験を行ったところ、このHCE細胞は細胞接触のみで活性化T細胞抑制を行っていた。現在、B細胞、マクロファージ、好中球などの他の免疫担当細胞抑制もあるかどうか確認中である。また、primary HCEとHCE cell linesの産生する細胞抑制分子を検索する目的で、両細胞からRNAの抽出と、また培養上清も採取して様々な抑制分子をスクリーニングする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 培養ヒト角膜内皮細胞の免疫抑制能の解析2008

    • 著者名/発表者名
      山田由季子, 杉田直, 堀江真太郎, 二神百合望月學, 臼井嘉彦, 潰田洋文, 臼井智彦, 山上聡
    • 学会等名
      第42回日本眼炎症学会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2008-07-04

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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