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2008 年度 実績報告書

マウス皮膚上皮SP細胞の角膜上皮細胞への分化誘導の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20592079
研究機関愛媛大学

研究代表者

白石 敦  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座准教授 (90314963)

研究分担者 小林 剛  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 寄附講座助教 (70380285)
キーワードマウス角膜 / 培養 / ケラチン12
研究概要

マウス角膜上皮細胞の培養が困難であるという障害のため、本分野においてはほとんどこの種の試みはなかった。そこで、H20年度においては正常マウス角膜上皮細胞培養の確立をおこなった。我々は、培養条件を改良することにより、マウス角膜上皮細胞を10継代以上安定して培養することに成功した。培養したマウス角膜上皮細胞には、安定して未分化マーカーであるDNp63mRNAの発現が認められており、継代を経た後も細胞の形態に変化は認められなかった。本方法で3継代培養時には初期培養の約60倍の細胞数を獲得することが可能であり、また凍結保存することによる細胞形態、増殖能の変化も認められなかった。これらの結果は3系代目のマウス角膜上皮細胞が以後の実験に十分使用可能であるという重要な基礎研究である。
さらに我々は、本方法においてマウス角膜上皮細胞がその特徴を維持していることの確認をおこなった。マウス角膜上皮細胞をディシュ上で単層培養したのみでは、角膜上皮細胞特異的マーカーであるケラチン12(K12)の発現は認められないが、3継代目のマウス角膜上皮細胞を重層化させて培養したところ前層にわたって、K12の発現が確認された。この結果は、本方法による培養により角膜上皮細胞の特徴が維持されていることを意味しており、我々の目的とする試験管内での皮膚未分化細胞の角膜上皮細胞への形質転換において必要不可欠な実験環境が整ったといえる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] コラーゲンゲルを用いた角膜上皮培養系における上皮-実質問相互作用の検討2009

    • 著者名/発表者名
      小林剛, 白石敦, 楊旅軍, 白方裕司, 橋本公二, 大橋裕一
    • 学会等名
      第8回日本再生医療学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20090305-20090306
  • [学会発表] コラーゲンゲルを用いた三次元上皮培養におけるゲル内実質細胞の増殖因子発現パターン2009

    • 著者名/発表者名
      小林剛, 白石敦, 楊旅軍, 白方裕司, 橋本公二, 大橋裕一
    • 学会等名
      第33回角膜カンファランス
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20090219-20090221
  • [学会発表] Cultivation of corneal epithelial cells on the collagen gel containing human dermal fibroblasts2008

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Shiraihi. Takeshi Kobayashi, Yuko Kadota, Yuko Hara, Yuji Shirakata, Koji Hashimoto, Yuichi Ohashi
    • 学会等名
      視覚と眼科学研究協議会
    • 発表場所
      アメリカ・フロリダ
    • 年月日
      20080427-20080502

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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