研究課題
本年度はHSV-Iウイルスの受け入れを行い、その系の確立をおこなった。Vero細胞への感染と細胞内でのpropagation、ウイルス回収および凍結保存、さらにそれを解凍してタイターを測定する系を確立し、安定したタイターをもつ株を再現性をもって得ることができるようになった。ヒト神経芽腫培養細胞株へのin vitroでの感染実験をおこなった。IMR32、SH-SY5Y株を培養しT-01をmoi0.01で感染させた。24時間後に細胞を回収し、Vero細胞を用いてtitrationを行った結果、最大1000倍の力価を認めた。同系にて培養を継続すると、5日以内にほぼすべての細胞がcytopathic effectにより細胞死をきたした。IMR32株はMYCN増幅株であるが、MYCN増幅株に対してもT-01の殺細胞効果をみとめることができた。
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